第三者賠償責任補償保険について

工事遂行中に通行人や周囲の住民など第三者の身体に障害を負わせたり、その財産を損壊させたりしたことにより、加入者に法律上の損害賠償責任が生じた場合、被害者に対して支払わなければならない損害賠償金を保険金額の範囲内でお支払いします。

第三者賠償補償制度は、請負工事中の事故で第三者への賠償を補償する「請負業者特約」、事務所などの設備の管理不備による賠償を補償する「施工所有者管理者特約」、引渡し後に発生した工事目的物のかしが原因の事故で第三者への賠償を補償する「生産物特約」等をセットして幅広く補償しています。

ご加入コース別給付限度額(保険金額)

ご希望により、以下の3つのコースからご選択いただけます。(保険期間1年)

注意

  1. ご加入者が所有、使用または管理する財物の損壊について、その財物に対し正当な権利を有する者に対して負担する賠償責任は補償の対象外です。(直接作業を加えている財物は除きます)
  2. 生産物賠償責任保険の損害についての保険期間中のお支払限度額は1事故限度額と同額です。
  3. 被害者側にも過失がある場合は、お支払する保険金からその過失分が差し引かれます。
  4. 自己負担額は、1事故で身体賠償・財物賠償が同時に発生した場合、また、複数の種類の保険金が支払われる場合、それぞれの保険金のお支払について適用されます。

【ご注意】
平成29年度予告:平成28年4月1日〜平成29年3月31日の期間に「第三者賠償補償制度で4件以上の保険金支払い」があった加入者は、平成29年11月1日から1年間は以下のコースからのご選択となります。以降、年度を順送りして運用します。

【特徴1】リース・レンタル建機の損壊による賠償責任も補償

(全国建設業協同組合連合会用追加条項)

【注意】

  • 対象となる自走式建設機械および固定式建設機器の保険金をお支払でいきないケースもあります(詳しくは組合事務局までお問い合わせください。TEL:0178-41-2333)
  • 自動車が原因でのリース・レンタル建機の損壊、下請業者が契約したリース・レンタル建機、契約形態がファイナンスリースのリース・レンタル建機はお支払の対象外です。
【特徴2】工事中の作業対象物の損壊による賠償責任も補償

(作業対象物担保追加条項)
組合員の皆さまが直接作業を加えている財物(注1)の損壊について、組合員の皆さまが法律上の賠償責任を負担することによって被る損害をお支払いの対象とします。

(注1) その作業の対象となっている部分をいい、受託財物(借用財物、支給財物、販売・保管・輸送受託物、作業受託物)以外のものをいいます。ただし、次の財物は含みません。

  1. 仕事の遂行のために他人から支給された資材および設置工事の目的物(設置工事の目的物は、土木・建築工事補償制度への加入で補償対象となります。)
  2. 運搬中または積み込みもしくは積み下ろし作業中の財物
【特徴3】被保険者に工事発注者を追加!工事中の発注者への賠償責任も補償

(交差責任担保追加条項)
工事中の被保険者(保険の対象となる方)には、組合員およびその下請負人(請負業者グループ)に加え、工事の建築主等(発注者グループ。下請負人となった場合の元請負人は含みません)を含みます。工事中、発注者グループと請負業者グループの間で発生した賠償責任を補償します。ただし、請負業者グループ同士で発生した賠償責任は補償されません。

最近の給付金お支払事例
No. 事故の原因及び状況 支払保険金額
1 平成26年10月8日
水道管の埋設工事中に、誤って光ケーブルを断線させてしまった。
16,287,867円
2 平成26年10月24日
道路改良工事現場において、バックホーを旋回した時に操作を誤りケーブルテレビ架空線と接触して損傷を与えた。
5,401,893円
3 平成27年8月8日
学校改修工事で解体する校舎の給水管を止めるのを忘れてしまい、2Fの消化ポンプから水漏れが発生して同校舎の2Fフロアー及び1Fが水浸しとなった。
4,494,983円
4 平成27年8月30日
屋外施設のゴムチップ交換作業でアスファルト切断中、誤ってロードヒーティング用の電熱線を切断してしまった。
19,679,996円
5 平成27年9月10日
リース契約にて借りたバックホーの操作を誤り、同機が斜面から落ちてしまい破損させた。(リース・レンタル建機自走式全損)
10,000,000円
6 平成27年10月8日
河川整備現場で、リースの油圧ショベルで鉄板を吊り上げて旋回中にバランスを崩して横倒しとなり、キャビン部分・バケットが損壊した。(リース・レンタル建機の損壊あり)
5,648,047円
7 平成27年11月9日
河川工事の際、リースのバックホーを使用していて川底の深みにはまってしまい損傷した。(リース・レンタル建機の損壊あり)
8,406,000円
8 平成28年2月8日
河川工事で矢板を打ち込んだ際、下に下水道管があったため損傷させてしまった。
10,000,000円
9 平成28年4月1日
掘削作業時の振動が原因で、近隣の理髪店の天井及び外壁にヒビが生じた。(地盤崩壊特約オプション契約該当)
1,700,000円
10 平成28年4月18日
住宅の給排水設備工事で完成引き渡し後、施工ミスによる漏水が発生してしまい、入居者の部屋の天井が汚損した。
194,895円
11 平成28年5月16日
道路工事でリースの測量器(トランジット)を使用中、固定が不充分だったため強風で倒れて破損した。(リース・レンタル建機固定式全損)
1,000,000円
12 平成28年6月4日
道路工事で砂利を敷いた箇所(夜間照明設置なし)を走行したバイクが転倒して、運転手が骨折した。運転手にも前方不注意あり(事故被害者見舞金 5万円該当)
327,233円